【語彙量を増やす】「語彙力を鍛える 量と質を高めるトレーニング」が役に立つ!

先日の記事で岡倉天心の『茶の本』の筆写を始めたと書いたが、筆写をしてみて自分には語彙力が足りないと改めて思った。

文章を書き写しながら、わからない単語や言葉、曖昧に覚えていたものを一つ一つ調べるのだが(英語・日本語ともに)、

「うわ、この単語、本当はこんな意味だったのかっ!」

と新たな発見があると同時に、自分の語彙力のなさにあきれる始末。

そこで語彙力を強化するため語彙力を鍛える 量と質を高めるトレーニング (光文社新書)を読むことにした。

語彙についての基礎知識

内容語と機能語

・内容語→文法的な機能はほとんどなく、語彙的意味を表す語。⇒語彙力

・機能語→主に文法的な機能を果す。語彙的意味はもたない。⇒文法力

文章を書く力(文章力)をつけたいなら、語彙力を鍛える必要があるとのこと。

「機能語は数に限りがあるので記憶の負担も軽く、日本で生まれ育って日本語が第一言語とする人なら、文法力は自然と身についている」とこの本にはあるのだけど、私は自分に正しい文法力があるか自信がない。

(ブログをアップしたあとで「てにをは」を正しく使えていたかよく不安になる。)

語彙力を高めるには

語彙のインプットを増やす

有力な方法は多読です。自分が興味を持つさまざまな文章を読むことで、自然に理解語彙数が増えていきます。読書は脳内の理解語彙数を増やし、それが新たな理解や思考、さらには表現の材料になるわけです。 

語彙力を鍛える 量と質を高めるトレーニング (光文社新書)

私は昔から、お店やブランドの名前、駅名や場所(地理)の名前をきちんと憶えないタイプだ。

なんとなくぼんやり覚えるタイプで、人に話をするときは、

ほら、この前行った、フレンチトーストが出てきたあのお店!

などと長々とした説明をしてしまう。

頭の中に映像は浮かんでいるのだけど、固有名詞が出てこない。

(この話を母にしたところ、「あなたは名詞だけでなく全て憶えない」と元も子もないことを言われた…)

理解語彙と使用語彙

理解語彙ー聞いたり読んだりしたときに理解できる語

使用語彙ー話したり書いたりするときに使える語の総体

語彙力を鍛える 量と質を高めるトレーニング (光文社新書)

理解語彙の場合は語の意味が正確にわからなくてもどうにかなる。

(語形から意味を読み取れたりする。)

人間が語彙を習得するときは、理解語彙から使用語彙という順序で進み、語彙数でいうと理解語彙の数の方がはるかに多いそう。

言われてみると確かにその通り。

本を読んでわからない単語が出てくると、前後の文脈や単語に使われている漢字で何となく意味がわかることがあるが、自分がいざ書いたり人に話そうと思うと出てこないものは多い。

語彙力をつける方法

語彙力=語彙の量(豊富な語彙知識)×語彙の質(精度の高い語彙運用)

語彙力を鍛える 量と質を高めるトレーニング (光文社新書)

語彙の量を増やすには

  • 類義語を考える
  • 対義語を考える
  • 上位語と下位語を考える
  • 語種を考える(和語・漢語・外来語)
  • 文字種を考える(平仮名・片仮名・漢字)
  • 書き言葉を考える
  • 専門語を考える
  • 方言を考える
  • 新語と古語を考える
  • 実物を考える
  • 語構成を考える

どれも勉強になったが、今回は特に参考になったところをまとめてみる。

上位語と下位語を考える

 上位語と下位語は、厳密に考えると、なかなかやっかいです。

語彙力を鍛える 量と質を高めるトレーニング (光文社新書)

この本を読んでハッとしたのだが、「宅急便」はヤマト運輸の登録商標で、「宅配便」の下位語だそうだ。

私は全てまとめて「宅急便」だと思っていた。

ちなみに日本郵便の「ゆうパック」も「宅配便」の下位語になるそう。

「宅急便」の「急」があることで、「宅配便」は急いで当たり前という印象になってしまう。(ヤマト運輸はそれを売りにするためにネーミングしたのだろうけど。)

語種を考える

和語だと身近なイメージ、漢語だと厳密なイメージ、外来語だと新奇なイメージが出せるので、便利です。和語ー漢語ー外来語をセットで考える習慣をつけると、語彙量を増やすことが容易になります。

語彙力を鍛える 量と質を高めるトレーニング (光文社新書)

和語の長所は耳から聞いて意味がわかるということだそうだ。

(漢語だと同音異義語が多いのでわかりにくい。)

そのため人前で話す原稿は、和語を用いると聞き手に親切とのこと。

例えば、「しじする」のように耳で聞いただけではすぐにわからない漢語は、「示す(=指示する)」「後おしする(=支持する)」のように和語に置き換えるとわかりやすい。

ただし和語は話し言葉に用いられることが多いので、書き言葉で使うと幼稚に見える短所がある。

漢語は耳から聞くとわかりにくい短所があるが、その反対に目で見て意味が理解しやすいという長所があり、書き言葉に向いている。

文字種を考える

平仮名で書くと、易しく柔らかい印象が生まれます。片仮名で書くと、コミカルでくだけた印象が、漢字で書くと、まじめで堅い印象が出ます。 

 語彙力を鍛える 量と質を高めるトレーニング (光文社新書) 

以前書いたブログの中から一文を抜粋し、試しに下線部を平仮名・片仮名・漢字で書いてみた。

(原文)「今の世の中は便利なモノサービスが増えたけど、需要と供給のバランスはどうなんだろう? 」時間も大事な資産 - 忘れるために書くブログより)

 (平仮名)今の世の中は便利なものさーびすが増えたけど、需要と供給のばらんすはどうなんだろう?

ーう~ん、子供っぽい印象。

(片仮名)今の世の中は便利なモノサービスが増えたけど、需要と供給のバランスはどうなんだろう?

ー原文のままだけど、読んでいる人にわかりやすい文章。(を意識して書いた!)

(漢字)今の世の中は便利な奉仕が増えたけど、需要と供給の均衡はどうなんだろう?

ー外来語は漢語に直したので原文より堅い印象を受ける。

 

実際に書き分けてみると、作者の方の伝えたいことがよくわかる。

(自分が書いた文章だから尚のことよくわかる。)

漢字は表意力の強い文字として意味の喚起に力を発揮する反面、その長所が弱点となる場合があります。それを補う意味で、平仮名や片仮名を上手に取り混ぜることが語彙力強化にもつながります。

 語彙力を鍛える 量と質を高めるトレーニング (光文社新書) 

この本凄く勉強になる!!

次は質を高める勉強に移ろう。