吉田豪さんの「聞き出す力」を読んだ

吉田豪さんの聞き出す力を読んだ。

前日読んだ「カルト脱出記」の内容が重かったので(徹夜までして読んだ)、今回は読みやすいエッセイか漫画にしようといろいろ手に取ったのだけど、結局吉田さんの本がしっくりきたので一気に読んだ。

この本は人の話を聞き出す実用書というより、面白エピソード集だ。

(もちろん面白いエピソードを聞き出すために必要なことは書かれているのだけど。)

堂々とした態度で相手の目をじっと見る

インタビュー中、あえて無言になることで相手にプレッシャーを与えて、簡単に終わらせるつもりだったかもしれない話の続きを、強引に聞き出す技術をたまに使うこともある。 

(引用聞き出す力

「堂々と」ってのが利くのだろう。

私もここぞという場面がきたら、使ってみよう。

直接会って話すまで、その人の本当の姿はわからない

森元首相のエピソードおもろかった。

取材当日も、会うなり「あしたクビになるからさ(笑)」と言い放ったぐらいフランクで、落語好きだから話術も巧みで、とにかくすごいサービス精神の持ち主だった。これでデリカシーさえあれば国民の支持も得られたはずなのに! 

(引用聞き出す力

悪い人ではないのだろうけど、口の悪さとデリカシーのなさがあだになってしまう方なのだろう。

以前東京ドームに巨人カープ戦を観に行ったとき、私の座っている席のはるか前の方に森元首相が座って観戦していたので、てっきり巨人ファンなのだと思っていたら、途中から舟を漕ぎ出した。

「森さん、寝るんだったらその特等席と私の席を替えてほしい」と思った。

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人と接する上でハードルは限界まで下げておけ

これはインタビューとかに限らず、人と接する上での基本だと思うが、自分からハードルを上げるのは損でしかない。(中略)ハードルを上げられたら酷い目に遭うということはボクも樹木希林の取材で嫌というほど痛感させていただいた。

(引用聞き出す力

この本には「ハードルを下げる」良い例として指原莉乃さんのことが書かれていたのだけど、それより私が興味が湧いたのが樹木希林さんのエピソードだ。

樹木希林さん

吉田豪さんと樹木希林さんのインタビューのエピソードがなかなか興味深い。

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(吉田豪)で、僕、希林さんに恐ろしい目にあったのはいろんなところで言っているので大幅に端折りますけど。希林さんがかなり喧嘩腰で来たんですよ。僕が本の帯に、『相手のことを相手より知っている』って書いてあったせいで、それを読んだ樹木希林さんが『今日は私、楽しみにしてたんです。あなた、私のこと私より知っているらしいので、私が知らない話が出るのを楽しみにしています』って。

(鹿島・長野)えーっ!?

(吉田豪)って言われて、その後もインタビューを30分、1時間過ぎで、『あの、まだ私の知らない話、ないんですけど』みたいなことをずーっとやられるっていう(笑)。新人なら確実に泣く、ガチを仕掛けられてっていうね。

(中略)

(吉田豪)しかも怖いですけど、サービス精神はすごいあるんですよ。だから、来るなり、『あのね、私本当マネージャーもいないから、請求書とか書くの大っ嫌いだから。ギャラとかいらないから』っていう。

(長野美郷)えっ?

(吉田豪)ノーギャラでいいんですよ。そのかわりに、『この原稿、本にするとかそういうこと言わないで。単行本とか私、絶っ対に嫌だから。そういうの』みたいな、最初に釘は刺すんですけど。ちゃんとノーギャラで取材を受けてくれるわけですよ。ノーギャラで何時間も話してくれるわけで。付き合って、なおかつ1時間ぐらい経った時に、『ちょっとね、休みましょう』って言って、いろいろ振る舞ってくれたりとか。

(引用吉田豪が語る 樹木希林邸での過酷な取材体験

私の樹木さんに対する印象は、

「思っていることは誰であろうとハッキリおっしゃる」

「お世辞は通用しない」

私はこういう方が大好き。

しかも会社に属さずマネージャーもおらず、史上最強の個人事業主として尊敬もしている。

このエピソードを聞いて樹木さんのことをもっと知りたくなった。

(吉田豪)あのキャリアで本を出してない理由もそういうことですからね。『そういう煩わしい事、私は大っ嫌いなのよ!』っていう(笑)。

引用吉田豪が語る 女優・樹木希林の刺激的な魅力

しかしご自身は煩わしいことが嫌いなようで、調べてみたら樹木さんご自身で書いた本はなかった。

ということで樹木さんのインタビューが掲載されている雑誌を調べて注文した。

(読むの楽しみだな~。)

先入観は捨てる

だから、好きじゃないという先入観は捨てたほうがいいし、この人は取材対象じゃないと変に決めないほうがいいと思いますね。結局好きになって、批判している人を見て、「お前ら浅いな、この人、実はとんでもない中身があるんだ」と思ったりしますから。

(引用聞き出す力

みんなの先入観を覆すようなインタビュー、これからも楽しみにしてます!