叶恭子の「トリオリズム」を読んだ感想

トリオリズム (小学館文庫) を読んだ。

2006年に発表された本だが、10年経った今でも叶姉妹のスタンスは変わっていない。

叶姉妹がテレビに出始めた頃は、芸能界で売り出すためにセレブキャラを装っていると思っていた。

しかし10年経った今も変わらないスタンスを見ると、嘘でも凄いと思う。

恭子さんの肩書は『ライフスタイルプロデューサー』だ。

恭子さんについてネットで調べると、

「政治家やハリウッドスター達の超高級娼婦」

「石油王と見合いをするが結局結婚することはなく、見返りとして10億もらう」

とあった。

もしそれらが事実だとしても、恭子さんはセルフプロデュースが長けており、やり続ける力もある人だ。

(商才、投資能力も長けているんでなかろうか。)

本の中で、いわゆる『成金』と言われるような人のことを人生で瞬間最大風速が吹いているにわか金持ちと表現していたが、なんともセンスの良い表現だと感心してしまった。

恭子さん曰く、「お金は友達」だそうだ。

(私も真似して言うことにしよう。)

そして恭子さんの凄いところは、自分の欲しい物が明確にわかっていて、「欲しいものはどんな努力をしてでも絶対手に入れる。」としているところだ。

欲しいと明言することを恐れず、他人の批判も全く気にしない。

自分が確立されている。

また欲しい物を手にする代わりに、それに伴う代償を受け入れる覚悟もできている。

(欲しい物だけ手に入れようという小賢しいことは考えていない。)

「他人の価値観を否定しない。」

誰になんと言われようが気にしないという自分の価値観が確立されているので、他人の価値観を否定することもない。

相手も同じようにそうだろうという、決めつけの視点。これらは本質を見えにくくさせます。人の数だけ人生の考え方があってしかるべきではないでしょうか。

生き方も考え方もカッコいい。