ホリエモンの「99%の会社はいらない」が面白くてサクサク読んでしまった

ホリエモン99%の会社はいらない (ベスト新書)を読んだ。

夜中に読み始めたが、面白くて一気に読了してしまった。

テレビやニュースで見るホリエモンの印象はあまり良くなかったが、本を読むと合理的で頭のいい人だとわかった。

同じ時間だけ稼働しているのに、「忙しくて大変」と感じる人と「そこまで忙しくない」と感じてしまう人。この差はどこにあるのだろうか?答えは簡単。前者は「他人の時間」を生きる苦しい忙しさで、後者は「自分の時間」を生きる楽しい忙しさだからだ。

今は好きな時に本を読んで、ブログを書いて、投資をして過ごしている。

そこから収入を得ているが、人によっては「仕事」だろうが、自分としては「仕事」という感じはない。

「遊び」とまではいかないが、楽しいからやっている。

自分の時間を自由に使える楽しさを味わったら、これを手放すのは難しい。

どんなことであっても、自分が楽しいと思えること、幸せだと感じることのために仕事をしているのであれば、それはQOLが高いと言える。

その通りだ。

今の私は昔に比べ消費(支出)は減ってしまったが、QOLは過去最高に高い。

いまの日本の会社は、仕事がなくなったからといってクビになることはない。その分、早く帰宅して、好きなことをすればいいだけだ。しかし、早く帰れば残業代は出ないし、社内ではお荷物だと思われてしまう。だからと言って、新しい仕事を覚えるのは大変だしつらい、ということなのだろう。まったくもって意味がわからない思考なのだが、これが「日本の会社員」なのかもしれない。こうやって、無理して仕事を作り出し、無理して働く。それで働いていると“実感”している。

(頼まれてもいないのに)勝手に仕事をつくって「忙しい」と言って疲れ果てていた昔の私はなんておバカさんw

だが、社内には代わりに仕事をしてくれる人が確実に存在する。多少手間どることはあるかもしれないが、なんとかなってしまう。事実、僕も「自分が辞めたら会社はダメになるかな」と思ったこともあったが、実際は大丈夫だったのだ。

「自分が会社を辞めたら迷惑をかける」と思ったが、「私の代わりはいくらでもいる」とも思ったから辞められた。

会社が「辞められたら困る」というのは、能力を評価しているわけではなく、「あなたに辞められると採用の手間とコストがかかって、引継ぎなんかの手間がかかるからですよ」というのが本音だろう。

いつの時代も文明の発達に合わせて社会は変わってきた。どんな時代であっても、時代に合わせて動き、実践する人々が世の中を動かしていくのだろう。

スマホでレシートの写真をとるだけで仕訳をしてくれるアプリが出た時、自分がやっている仕事(経理・財務)が機械に代わられるのもそう遠くないと悟った。

毎月手動でカタカタ仕訳を入れていたが、AIが発達したら人間より早く正確に仕訳を行い、資金繰りも私がやるより正確で早く数字を算出すると思った。

しかもAIは人間のように不平不満を言わないし、私が経営者だったらAIとそれを管理できるスマートな人間をごく少数雇う。

とにかく、自分の楽しいと思うことを追いかけ、その中で他人との差別化を行う。メジャーでなくニッチなことであれば、ライバルは少ないし差別化も楽だろう。そして、そこに小さな1を足し続けていく。それが、今後到来するであろう「仕事のない世界」においてニッチな市場で実績を出す秘訣だ。

このブログは、10年20年とおばあちゃんになるまで地味に続けたい。

ニッチで狭い範囲の客を相手にしていればアンチも少なく、自由度も高くなるだろう。極端な話、自分が好きなだけ楽しんで面白いことをやって、結果的にお金になればいいぐらいの気持ちで、チャレンジすることができる。その方がマスの目を気にしたり、面倒なしがらみにとらわれないので、成功したりもする。

長いスパンで考えると、焦ることもない。

マニアックでいいのだ。

楽しく続けることが大事。

捨てるかどうかは気持ちの問題だ。捨てられないなんてこともないだろう。見栄や優越感を捨て、自分にとって必要なことを見極め、いま自分が持っているものの中から必要のないものをバサッと捨ててみる。人間のキャパシティなんてものは、ほとんど変わらない。もちろん頭でそういうことを考えても、意味がない。大事なのは行動だ。

会社を辞めた時はセミリタイアするとは思ってもみなかったが、環境を変えて「やりたくないことはやらない」と決めてからは「やりたいこと」ができるようになった。

そしたらノンストレスで毎日が楽しくなった。

40歳前で会社を辞めるのは勇気がいったが、この道を選んで良かった。

これからの時代、仕事はなくなるかもしれないが人間は生き残る。そんな時代に備えてやっておくべきことは、好きなことをすること。

この本を読んでスカッとした気分になった。

読んで良かった本だ。