逆説の生き方 (講談社+α文庫)を読んだ。
若いときは、なんでもできるはずだと考え、できないのは努力が足りないように思っていたが、年をとると、だんだん、人間にできるのは三分、それを越える天によるのが七分だという一見、消極的なところが見えてくる。努力、人事の限界を知れば、人生は気が楽である。(中略)三分の人事といっても、三分の一だけ努力すればいいというわけではもちろんない。十をすべてやるのである。しかし、成果を収めるのは三分である、という覚悟がほしい。
人生でうまくいかない不運な時は(大なり小なり)誰にでもある。
外山先生がおっしゃる、「人間にできるのは三分、それを越える天によるのが七分」と達観して気楽に過ごすには、人生経験が必要だ。
先のことがわからなくて不安になる人がいるから、「スピリチュアルカウンセラー」や「占い師」といった仕事が成り立つ。
私は「人生がうまくいかない」と思った時は、下記のように考える。
うまくいかないことと違う分野の習慣をつくる
例えば仕事がうまくいかないのであれば、運動を始める。
それも「毎日1時間やる」などの無理なものではなく、1日5分などの簡単なものでよい。
続けることができる、簡単な習慣をつくる。
数値や見た目など、記録に残すことができ、後から確認できるようなものがいい。
例えば1日5分、1週間に5日間運動するとしよう。
1年間に換算すると合計1,300分になる。
「今年は仕事も恋愛もうまくいかなくて最悪だったけど、1,300分も運動した。マイナスだけでなく、プラスになったこともあった。」などと自分を慰める。
「運動」以外には「貯金」でもよいし、「ゲーム」や「ブログを書く」でもよい。
「プラスにした」と実感できるものがよい。
(「1年で10万円貯めた」「レベルが100になった」「100記事書いた」など)
うまくいかなかったことと相殺して、気持ちをプラマイゼロにする。
うまくいかないことから目をそらさない
うまくいかないことの原因を分析する。
「自分で対応できる」ことか「対応できない」ことか、自分の基準で線引きをする。
「自分で対応できない」ことであれば、流れが変わるのをひたすら待つ。
流れが変わりそうになければ諦める、そこから離れる。さっさと逃げる。
一番は何があっても普段通りこなせるルーティンを持つことだ。
宇宙レベルで考える
宇宙レベル、マクロ的思考で考える。
宇宙の歴史と比べれば、人間の一生なんてあっという間だ。
「人間なんてちっぽけな存在」、「私の悩みなんて屁みたいなもんだ」と考える。
「最悪野垂れ死のう」と開き直る
やるだけやってダメなら、「野垂れ死ねばいいじゃないか」と開き直って心を落ち着ける。
はじめに苦しむものはあとで笑い、はじめ勝ったものは、あとで泣く。それが人間の定めなのであろうか。はじめで喜ぶのは早い。