会計士は見た!を読んだ。
決算書に関する本はいくつか読んだが、この本は今まで読んだ決算書関係の本の中で一番おもしろくてわかりやすい本だった。
ソニー、大塚家具、日産、コジマ、キーエンス、スカイマーク、東芝など、日本を代表する企業の決算書がわかりやすく解説されている。
出版されたのは2年前なので、当時から変貌を遂げている企業もあれば、いまだどうなるかわからず低迷している企業もある。
金融事業でなんとかもっていたソニーも、先日の決算発表の上方修正で株価もだいぶ上がった。
プレイステーション4やスマホゲームのFate/Grand Orderが好調のようで、来年には新型aiboの復活もあるようなので、次の決算発表が楽しみだ。
他にも、企業が行う投資の成功・失敗、同じリストラでも、リストラ後に残った社員の士気を下げるやり方とそうでないやり方など、決算書から読みとるポイントがわかりやすく書かれていて、かなり勉強になった。
日産に関しては、リストラをして業績が大きくV字回復してうまくいった例として書かれていたが、最近あった不正検査のニュースを見ていると、リストラをして残った社員の給料を上げても、良い効果があるだけとは限らないとも思った。
「人を減らしながら生産性を向上させるという経営側の要請に応えるために、現場なりの“創意工夫”をしてしまったのではないか」と述べ、不正の背景に合理化へのプレッシャーがあった可能性を指摘しました。 引用 NHKニュース;http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171108/k10011216101000.html
江守グループホールディングスや東芝の粉飾決算についても勉強になったが、やはり投資をする際は必ずキャッシュフロー計算書はチェックしないといけないと再認識した。
この本を読んで、初めてキーエンスの会社のホームページを見てみたけど、この会社おもしろそう。