自分のために笑って生きる

脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体 (幻冬舎新書)を読んだ。

社会的報酬に興味があって読んでみることにしたのだけど、勉強になった。

身の丈にあった生活を送る

自分の年収が前年より上がっても、周囲と比べてより収入が多くないと幸福は感じない、ということが明らかになりました。

幸福に近づこうと思ったら、人と比べるのではなく、自分はどのくらいの金額で満足できる生活を送ることができるかをわかっておくことが大事だな。

見栄や世間体の支出って、意外とあるし。

セミリタイアしたら、そういう支出はなくなった。

社会的報酬は生きるための知恵

社会的報酬は、個体として生き延びることだけに快感を覚えるよりも、種として生き延びることを優先した生物の、生きるための知恵だったのです。

社会的報酬と金銭的・生理的報酬をもらったときの脳が反応する部位は、まったく同じ部分(線条体といわれるところ)だそうだ。

お金を得たり、ご飯を食べたり、セックスをして快楽を感じたりするのと同様、誰かの役に立ったり、他人から尊敬されることも、脳の同じ部分でドーパミンが分泌される。

人間が種として(個としてでなく)生き延びるために、社会的報酬を受けたときに快感を味わえるようになったって、人間の脳はよくできてるもんだ。

笑顔はストレスに効果あり

科学的な研究としては、カンザス大学のタラ・クラフト教授らのグループが行ったものがあります。それによると人はストレスを感じたあと、笑顔になると心拍数が下がることが判明しています。

顔が笑う形になると表情均が動き、脳の報酬系が刺激されるんだそう。

「笑う門には福来る」じゃないけど、これを読んで毎日笑顔で過ごそうと思った。

辛いときこそ、口角上げよう。

オイコノミアを見ると、作り笑顔をするだけでも脳が活発に働くらしい。

笑顔、侮れん。

反対に怒ると、フィジカルな仕事の生産性は上がるけど、メンタルな仕事は生産性が下がるという研究結果もあるらしい。

幸せな人は長生き

幸せの実感をはじめとする諸要素が寿命に与える効果は、運動の3倍の影響がある、とディーナー博士は主張しています。

年齢や健康状態など様々な要因を考慮しても、もっとも幸福度の高い人は低い人に比べると、死亡リスクが35パーセントも低いそうだ。

(約10年も長生きになるらしい。)

先日、教育テレビのオイコノミアという番組を見ていたら、フットボールアワーの岩尾さんが出ていたのだけど、番組の中で、「人から見たら40過ぎて独身で、髪も少なくて不細工で可哀想って思うかもしれないけど、ペットの可愛い犬と過ごして毎日幸せ」みたいなことを言っていて、凄く共感した。

他人からどう思われようと、自分が幸せと思って毎日過ごせたら十分だ。

私も可愛い猫と暮らし始めて、人生で今が一番幸せ♡