東野さんのインスタを見て、矢部太郎さんの「大家さんと僕」を読んだ。
カラテカの矢部さんというと、「私より体重軽くて嫌だな」とか「緊張すると股間を握ってしまう人」くらいの印象しかなかった。
このイラストはてっきり別の人が描いているのかと思ったら、ご本人が描いていた。
こんな才能もあったのかと感心したが、お父さんが絵本作家とのことで、その血を引いているようだ。
1階には大家のおばあさん、2階にはトホホな芸人の僕。挨拶は「ごきげんよう」、好きなタイプはマッカーサー元帥(渋い!)、牛丼もハンバーガーも食べたことがなく、僕を俳優と勘違いしている……。一緒に旅行するほど仲良くなった大家さんとの“二人暮らし”がずっと続けばいい、そう思っていた――。泣き笑い、奇跡の実話漫画。
派手な展開があるわけではないが、味のあるほっこりした絵や矢部さんと大家さんの人柄がなんだか可愛かった。
(漫画に出てくるガサツな先輩はほんこんさんだとすぐわかった(笑))
新宿の伊勢丹までタクシーで行って明太子ひとつ買う大家さん。
そのお嬢様振り、嫌いじゃないぞ!
これを読んだ後、2年前に亡くなったおばあちゃんを思い出した。
妄想トークで盛り上がったおばあちゃん。
下ネタトークで盛り上がって、笑い過ぎて涙が出て喋れなくなってしまった私とおばあちゃん。
もう少し一緒に暮らしたかった。
そして、下ネタだけでなく、若い頃の話をもっと聞いておけばよかったと思った。
少しおセンチな気持ちになる漫画だ。