警察官クビになってからブログさんの友達がいない方が幸せになれるという記事を読んだ。
この方は、ケガをキッカケに会社・恋人・家族から絶縁され、ついでに友人知人の縁も切って遠く離れた地に住んでいる。
寂しくなる時もあるそうだが、孤独な今の方が圧倒的に気持ちが楽だそうだ。
この人の気持ち、なんだかわかる。
母にこのブログの話をしたら、「本当の友達なんて片手で数えるくらいでいいのよ。その方が気楽。」と言っていた。
友達付き合いに疲れてしまった人は、孤立を恐れるあまり「友達づくり」という名の「群れづくり」をやりすぎたのだろう。自然に付き合っていないからそれが負担となり、精神を疲弊させてしまったのだ
とある。
セミリタイアして、会社という組織から離れた。
東京の友人と連絡をとることはほとんどない。
広島の友人とはたまに野球観戦したり食事に行くくらいで、このペースがとても心地よい。
縁があれば、また東京の友人とも交流することもあるだろうけど、無理はしない。
今の世の中は損得勘定で物事を考える人ばかりだから何をしても「やってあげる」という姿勢だ。さらに「やってあげたんだからそれに見合ったものを返せ」と必ず見返りを求める。ビジネスの世界で見返りを求めているだけならともかく、今はそんな「これだけやったんだから、これだけ寄越せ」というイコールを求める関係が一般家庭にも入り込んでしまっている。
今思うと、会社員時代の私は常にイライラしていた。
私の根底に、損得勘定があったからだろうな。
今の私の周りには損得勘定で付き合っている人間はいない。
自分を大きく見せたり、見栄を張る必要もない。
「俺が俺が」の『個』だけを意識した生き方も、「会社こそが人生のすべて」の『全体』に染まった生き方も大きくバランスを欠いている。この社会を少しでもバランスよく、気持ちよく生きていくには『個』と『全体』も間で、バランスを上手に取っていくことが肝心なのだ。
何事もバランスが大事。
『個』と『全体』、『人間』と『自然』。
どちらかに偏りすぎると、人は生きづらくなるのかもしれない。