あまくない砂糖の話(字幕版)を観た。
この作品は、オーストラリアの俳優で映画監督でもあるデイモン・ガモーが作ったドキュメンタリー映画で、本国オーストラリアではドキュメンタリー映画としては史上最高の動員数を記録した。
デイモンはこの映画で、オーストラリアの成人が1日に摂取する砂糖(ティースプーン40杯分)を60日間毎日摂取するという実験を行った。
デイモンは奥さんと付き合い始めてタバコやジャンクフードを卒業し、野菜中心のヘルシーな食生活に変わっている。
砂糖は3年も断っていたが、生まれてくる子供のために砂糖と健康に関する確かな答えが欲しいとこの実験を始めたそうだ。
(論文を見ても、他の人の意見を聞いても見解はバラバラ。それなら自分の体を使って実験しようということらしい。)
実験ではジャンクフードは使わず、低脂肪ヨーグルトやシリアル、フルーツジュースやスムージーなどのヘルシーと思われている食事を使用している。
そのためカロリー摂取量は、実験前と実験中を比べても、ほとんど変わっていない。 運動も変わらず続け、医師や栄養士などの専門チームの元で実験を開始したデイモンの体ははたしてどうなるのか?
砂糖はないがしろにされた?
昔は砂糖より脂肪の方が体に悪いとされ、低脂肪などの健康食品がたくさんできたが、砂糖に関してはないがしろにされた。
しかし今回の実験でデイモンは、カロリー量は増えてないにも関わらず、肝臓のALTホルモンの値は安全圏を超えて悪化した。
血中の脂肪を示すトリグリセリドは正常値の0.08から危険な水域の1.5にまで増加した。 (トリグリセリドが増えると悪玉コレステロールが増え、心臓病につながる。)
60日間で体重は8.5kg、体脂肪は7%も増加した。
実験では、ジャンキーな食事は避け、ヘルシーとされる食品を使用し(カロリー過多にもなっていない)、運動を続けていたにも関わらず、内臓脂肪が増えるという結果になった。
(食品会社は50年以上、太り過ぎはカロリー過多と運動不足と主張している。)
現在砂糖が入っている商品は、スーパーの8割も占める。
そして食品会社は中毒性のある食品開発に力を注ぐ。
(実験用ラットは、コカインより砂糖により執着を示している。)
そもそも砂糖は狩猟時代大変貴重だったため、人間の体に全て吸収されるようになっている。
現代は食料に恵まれているため、好きなだけ砂糖を摂ることができるが、人間の体は不必要な砂糖を排出するまで進化はされていない。
この作品を観ながら、人間は自ら滅びにいっているようにも感じた。
そしてヘルシー食品が全て健康だとは一概には言えないとわかった。
ちなみにアメリカのスムージーには多くの砂糖(ティースプーン34杯分!)が入っていた。
食品会社はあの手この手で消費者に中毒性のある食品を提供する。
人は甘い物を摂るとドーパミンが出て、更に欲する。
消費者である自分が気をつけなければ、すぐこの甘い物ループにハマってしまう。
とある医師監修のサイトでは、「砂糖は太りません」なんて書かれていたけど、ネットの情報を鵜呑みにするのは怖い。
自分の体を使って、自分で確かめるしかない。
炭酸飲料は歯を溶かす
私が一番衝撃だったのは、マウンテンデュー中毒になっているアメリカの男の子の歯がボロボロになっていたことだ。
(引用;http://amakunai-sugar.com/introduction/)
この男の子は歯を全て抜いて総入れ歯にするそうだが、マウンテンデューは止めないそうだ。
完全に中毒だ。
砂糖の摂り過ぎは怖い。
私も甘い飲み物が好きだが、摂取量は注意しよう。
このブログをアップしようと思ったら、たまたま勝間さんもシュガーフリー生活について記事を書かれていたので驚いた。