サクッと読めるエッセイなんてないかな~とAmazonで探していると、光浦さんの本が目に入った。
他にも数人の芸能人のエッセイのサンプルをダウンロードして読み比べたが、文才があったのが光浦さんだ。
(さすが読書芸人。)
女性と交際するために潔癖症を克服したい男子校生、コンビニ店員からの陰口が不安なOL、男友達の作り方がわからない女子中学生、貧乏でトイレも流さないブランド好きの独身女・・・・・・。くよくよ悩む相談者を皮肉り、鋭い回答を突き返す。人間の悩みはくだらなくって、奥深い。つらい時はみんなで傷をなめあおう。小さき苦悩に爆笑と共感のお悩み相談エッセイ。
ふざけているのか、はたまた真剣に相談しているのかわからない読者に、真面目に、時に厳しく毒を吐いて答える。
中にはご自身のストレス発散のような回答もあるが、バカバカしい相談に乗るのもストレスが溜まるのであろう。
相談に乗るフリをして話をうまく転換し、自分のマネージャーや友達の愚痴を語るところなどは頭の良さを感じる。
文才もあって、質問のかわし方もお上手。
相談といえば、20代の頃の私は何かあればいつも地元の友達に電話をした。
そしていつも電話の最後に、
「でもあんた私のアドバイス聞かないでしょ?あんたは頑固だから、結局は自分のやりたいようにやるじゃん。」
とよく言われた。
結局相談ではなく、ただ話を聞いてほしいだけなのよね。
自分で実際にやって経験しないと納得(理解)できないので、今の私は専門的な知識を必要とすること以外は人に相談することはない。
たとえそれで失敗してうまくいかなかったとしても、
「私という人間は結局いつか同じことをするだろうから、それなら早いうちに経験して、自分の中で咀嚼して次に活かす材料になればよい。」
と思っている。
そんな私がこの本で参考になった回答が
人間は自分がブサイクだと気付いてしまうと、よりブサイクになります。これは私が経験によって学んだことです。