いつもは電子書籍の本を読むことが多いのだけど、たまたま読みたい本が全て紙のものしかなかったので、Amazonでまとめて注文した。
久しぶりに実物の本が届くので、たまには本棚の整理でもするかと思い立ち、机の下にある小さな本棚を覗いたら、懐かしい本が出てきた。
KIKIさんが書いた建築探索紀行エッセーだ。
この本を買ったのは13年前。
表紙の写真が気に入って買った。
当時KIKIさんのことは知らなかったのだけど、この本にある美術館や水族館、著名建築や歴史的建造物など、日本と世界を周って撮影された数々の写真に惹き込まれた。
KIKIさんは武蔵野美術大学の建築科を卒業し、モデル・女優・写真家として活躍している。(山が好きなことでも知られている。)
LOVE ARCHITECTUREに出てきた、あけぼの子どもの森公園、原美術館、ワタリウム美術館、日本民藝館、東京都庭園美術館は実際に行ってみたが、どこもこの本にある写真のように素敵な場所だった。
東京タワーは特別な場所
25年以上ずっと東京タワーを眺めて育ってきた。天候や時刻によって表情の異なるタワーを見てきた。けれど表情が異なるのは、タワーを取り巻く環境だけではなく、私自身も変わってきた証なのかもしれない。当然そこにあるべきものが、自分が成長することで、特別の存在として認識するようになる。
私にとって東京の象徴は「東京タワー」だ。
それはスカイツリーができた今も変わらない。
大きく光り輝く東京タワーは美しい。
私は数年前に東京タワーが見えるマンションに住んでいたことがあるのだけど、自宅の最寄り駅からマンションに向かって歩くと、いつも東京タワーが出迎えてくれている感じがした。
ど~んと大きく佇むタワーに、私はいつも元気をもらった。
広島の田舎に戻った今は、川と山が東京タワーの代わりとなった。
昔と比べると、家の周りのお店や道路は幾分変わってしまったが、川や山の自然は変わっていない。
大人に成長した今は、その変わらない自然の風景が特別な存在となっている。