寒くて元気が出ない日は食の本を読む

ここのところ寒い日が続き、私の食欲は増進している。

そんな中、目次を読んだだけでよだれが出そうな本を読んだ。

『孤独のグルメ』の原作者でもある久住さんが書いた食にまつわるエッセイひとり飲み飯 肴かな (NICHIBUN BUNKO)だ。

読み出すとお腹は空いてくるし、まったくもって飯テロな本。

「チャーハン de 焼酎ロック」とか「おでん de カップ酒」とか「湯どうふ de 純米酒」とか「焼きそば de ホッピー」とか「宅配ピザ de コークハイ」とか(挙げだしたらキリがないのでここら辺にしておく)、読む前から

「めっちゃぁ、食べたい~~~~!」となった。

チャーハン de 焼酎ロック

チャーハンは自分で作る。簡単だ。肉なんかなくてもいい。油をあっためて卵を落としてかき混ぜてごはんを入れて刻みネギ入れて塩コショウ、醤油ちょっと、香り付けにごま油ちょっと。炒めてでき上がり。いいじゃないか、ひとりなんだから。 

のっけからこの描写ですよ。

ごま油大好き人間の私には、今にもチャーハンの美味しそうな香りが漂ってきそうで、最初からノックアウト。

レンゲじゃなくてカレースプーンで一口というのもまたよろし。

久住さんも書いているが、レンゲなんて食べにくいものは使わない。

(というか家にレンゲないし。)

少し焦げた醤油のチャーハン、絶対美味しいよね!

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(写真はイメージ。でも食べたくなるでしょ?)

常夜鍋 de ワイン

常夜鍋なんて、今晩にでも食べたい。

鍋に入るのは、キャベツと豚バラ肉のみ。下ごしらえ、超簡単。出汁、無し。作り方なんて、ないに等しい。鍋に水を張り、生姜のスライスを二枚ほど入れて火にかける。お湯が沸くあいだに、大根おろしをすっておく。(中略)そして白ネギをじゃんじゃん刻みます。(中略)味付けは、味ぽんのみ。

至ってシンプルな調理法だけど、寒くてテンション下がっている私の心と体に沁み渡る温かさを運んでくれる料理なのは間違いないであろう。

あ~、食いてぇ~。

(いや、失礼、あまりの食べたさについ地が出てしまった。) 

宅配ピザ de コークハイ

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(写真はイメージ。やっぱり食べたくなるでしょ?)

東京でひとり暮らしをしていた頃、私はよく宅配ピザを頼んだ。

特に好きなのがマルゲリータとシーフードピザ。

さすがに一人で一枚は食べきれないので、二日に分けて食べていたのだけど、コーラとピザって合う。

この美味しさにハマると、なかなか抜け出せないのよねぇ。

値段はそこそこするし、すぐ太るのでハマるのは困るけど、私は宅配ピザが大好きだった。

今は広島の田舎にいるので頼むこともなくなったけど、たまに無性に食べたくなる時がある。

チーズが、ミニョーンと伸びたりして、楽しい。コークハイの甘さがチーズに合う。トマトの酸味にも合う。まだ熱いピザに、冷たいコークハイがバッチリ。

コーラとチーズ&トマトの相性は最強。

軽くウザくない?

久住さんが深夜3時半頃、仕事終わりに近所の寿司居酒屋に行ったときの話。

隣にいたキャバ嬢さんの会話。

「昨日入った新人の三人いるじゃない」

「うんうん」

「あの子たち、軽くウザクナイ?」

いいなぁ。軽くウザイ。

「ウザイ」と断言することを、ちょっと抑えて、相手の反応を見る。

軽くウザイはすでに、「かなり」ウザイんだろう。

これ、なんだかわかるなぁ(笑)

「軽く」ではなく、「かなり」ウザイから言うんだよね。

 

食べるって、生きる力。

冬の寒さにやられた時は、食の本を読もう~っと。