生粋の広島東洋カープファンです
私は20年来の広島東洋カープのファン。
高校生の頃の夢は前田(智徳)選手のお嫁さんだった。
高校、大学の頃は今はなき広島市民球場に応援に行き、東京に引っ越してからは神宮球場や東京ドームに応援に行った。
黒田選手がメジャーからカープに復帰してからは、私のカープ熱は最高潮に達し、応援に行く回数も増えた。
カープ女子のおかげでガラの悪いヤジも減り、ここ数年の現地の観戦は本当に楽しい。
(まだカープが今のような人気がない頃、ガラガラの神宮球場の内野は、おっさんがヤジを飛ばしたり、サラリーマンの人が勝手に(一人で大きな声で)解説始めたりと、「いやマジでうるさいです、家に帰ってやってください」と思うことが多々あった。)
野球ファンはどこのチームも熱狂的なファンがいるが、ご多分に漏れずカープファンもなかなか熱狂的。
15年振りに広島に戻って驚いたのは、広島県人のカープ愛。
テレビも町も人も、本当に凄い。(私も含めて)
以前ズムスタから駅まで歩いていると、前を歩いていたおじさんが、
「広島県人にとってカープは宗教みたいなもんじゃけん、チケット代もグッズを買うお金もお布施よのぉ。」
と話しているのを聞き、うまいこと言うもんだと思った。
とにかくそれくらい凄いのだ。
そんな私なので、セリーグの選手やチームについては多少わかるが、パリーグについてはほとんどわからない。
パリーグで応援しているのはムネリン
しかしパリーグでただ一人応援している選手がいる。
ソフトバンクホークスの川﨑宗則選手だ。
6年前にイチロー選手を追いかけてアメリカに渡り、ムネリンやホモリンの愛称で話題になり、私は初めて彼のことを知った。
(→このムネリン、最高!)
なんておもしろい人なんだと思い、ニュースやTwitterで話題になるといつもチェックをした。
そんな川﨑選手が昨年、古巣のソフトバンクホークスへ復帰し、生で見るチャンスができたと喜んだのだが、ソフトバンクとカープの交流戦のチケットは人気で取ることができなかった。(残念)
ムネリンは明るくて元気があって見てる私も笑顔になるような選手なのだけど、カープファンに対して嬉しいことも言ってくれる。
「カープファンのファンになりました。ヤジも飛ばさないし感動」
「いやいや、私も益々あなたのファンになりましたよ。ぜひカープは日本シリーズでソフトバンクホークスと戦ってほしい」と思っていたら、カープはまさかのクライマックス敗退。
しかもムネリンはケガで夏から戦線離脱をしていた。
「逆境を笑え」を読んだ
ムネリンのことを知りたくていつか読もうと思っていた逆境を笑え 野球小僧の壁に立ち向かう方法 (文春文庫)をようやく読んでみたのだけど、読んで更にムネリンのファンになった。
アメリカでの苦労やプロになった1年目の不安、思わず親に「死にたい」とまで話すほど追い込まれた経験など、あの明るくて元気な笑顔のムネリンの裏にはそんな苦しい経験があったのかと驚かされた。
この本には「前に出る」とか「人に迷惑をかけたくない」とか「一人の時間を大切にする」とか「妄想する」といった言葉がよく出てくる。
みんな、おれのことを前向きだと言ってくれる。とんでもない。おれは後ろ向きだぞって。自分を前向きに見せるようにコントロールする術を身につけただけ。本当のおれは後ろ向きなんだ。いつも自然に前向きになんてなれない。プラス思考だけでなんて、人生、やってられん。(中略)おれだってマイナスなことも考えるし、凹むこともある。でも、そこで考える。前へ出よう。
あの明るさと元気は「前に出よう」と意識して頭と体を動かすことで導かれているのだ。
そしてこの本にはイチロー選手への熱い想いもたくさん綴られている。
ずっとイチローさんがおれのモチベーションだった。
2009年のWBCの決勝の時の心境も詳しく書かれていて、日の丸を背負って戦うことの重圧も知った。
(それにしてもイチロー選手、めちゃくちゃカッコいい。)
ムネリン、心配
先日不安なニュースが飛び込んできた。
チームは30日に福岡市の筥崎(はこざき)宮で必勝祈願を行い、31日にキャンプ地の宮崎に出発するが、川崎の合流時期は未定。体調不良のため十分に練習ができていないという。球団は1月中の契約更新を目指していたが、蓑原球団統括本部副本部長は「進展はない。1月中に終わりたかったけど、あと2日しかないから」と話し、契約は未更改のまま2月以降へずれ込む見込みとなった。
ムネリン、心配。
だって、生きてるんだから。今を生きていれば、いいこともあるし、よくないこともある。よくないことがあっても、次にいいことがあるようにまた頑張ればいい。そもそも、人生の成功とか、人生の失敗とか、生きてる限り、そんなの、おれはないと思ってる。大切なのは前に出ること。成功するから前に出る。失敗するから前に出ない。そんなの、順番が違う。前に出たら、ミスすることもある。前に出たら、うまくいくこともある。どちらも、別に人生の成功でもなければ、失敗でもない。
まだまだムネリンがユニフォームを着てプレーするところを見たい。