本や漫画のために私ができること

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皆さん、本や漫画読んでますか?

各世代の趣味と人口を調べてみた。

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(趣味のデータは世代×性別×ブランドで切る! 第5版、人口は総務省統計局[統計局ホームページ/日本の統計 2017−第2章 人口・世帯]のデータを参考にした。)

趣味は2016年の調査、人口は2017年の統計なので1年のズレはあるが、各世代・性別のある程度の傾向はわかる。

若い世代の趣味は「インターネット」が圧倒的に多く、「読書」や「漫画」はベスト3にも入っていない。

「読書」は40歳以上の女性からようやくベスト3に入り始める。

私は仕事が忙しかった30代は本を読む時間も心の余裕もなく、1年に1冊も読まない年もあった。

30代後半でセミリタイアして、今は時間があるので好きなだけ本を読んでいるが、これもいつまで続くかわからない。

もし一緒に暮らしている母(今は元気)に介護が必要となれば、今のように本や漫画を読む時間はなくなるかもしれない。

だからこそ、私は読める自由と時間のある今はたくさん読んで、考えて、アウトプットする。

やっぱり本が好き

先日「月刊ショータ」さんの記事を読んで思った。

monthly-shota.hatenablog.com

ウェブの記事は書き手と編集者がノウハウを蓄積して、いかに引き込むか、クリックさせるか、一気に読ませるかというテクニックがふんだんに取り入れられて、書籍のようにどうしたって一ページ一ページめくらざるをえない、面倒くさい、時間もかかる、おカネもかかるものは、そりゃ勝ち目はない。(中略)好きなことを、もっと知って、もっと好きになるのに本は欠かせないと思う。一冊一冊、専門家が書いたものだからだ。小説だって、その世界を書こうと思ったら、(本を読んで)調べに調べて専門家に近くならないと書けないだろう。そして、ありとあらゆることが本になって世に出ている。

ブログやポータルサイトやTwitterなど、それぞれ良さはあるのだけど、私はやっぱり本が好き。

そりゃ本を読むにはお金と時間がかかる。

ネット上の記事を読むような手軽さはない。

phaさんは、「文章の未来」という記事で

note.mu

本を買うとき、何か実用性があるものにはみんなお金を出しやすいけど、コラムやエッセイだと「こういうのはウェブで読めばいいや」ってなって、わざわざ紙の本を買う人は減っているんじゃないだろうか。僕が子供の頃はウェブなんてなかったので、文字を読みたいときは軽いエッセイ集とかを貪るように紙の本で読んでいたんだけど、そんな日は過ぎ去ってしまったのかもしれない(遠い目)。

と語っている。

ネット上の記事は大体簡潔に要点を絞ってまとめてあるのでわかりやすい(ネタバレサイトがいい例)。

でも考える力をつけるには、やっぱり読書が一番だ。

本をたくさん読み始めて思ったのは、要点にいくまでの過程の方が大事だということ。

どんな経験を経て、どう考えてその要点にいきついたのか。

その過程が自分の思考を養う糧になる。

漫画の将来

www.sankei.com

雑誌と漫画は売り上げが激減だそうだ。

(そりゃ一番ターゲットになりそうな若い世代はインターネットや音楽やゲームにいっているもの。)

以前「ブラックジャックによろしく」や「海猿」で有名な佐藤秀峰さんの「漫画貧乏」を読んだのだけど、漫画家は私が思っていたより過酷で劣悪な労働現場だった。

mangaonweb.com

(→佐藤さんは無料で読めるようにしている。)

佐藤さんご自身にも問題はあったのかもしれないけど、出版社の横柄な態度もどうかと思う。

相性や人柄もあると思うし、全ての出版社、編集者が悪いというわけではないと思うけど、今は作家や漫画家は出版社を頼らずともやれる環境にある。

ascii.jp

佐藤さんみたいにマーケティング、数字の分析もできればやれてしまう。

もちろんそこに行きつくまではとんでもない道のりが待っているわけだけど、やれないわけではない。

mangaonweb.com

「やれたかも委員会」がヒットしている吉田貴司さんは、

ネットで拡散してもらえたのは素直にありがたかったです。でも、基本的に人間不信はずっと変わらないですね。なんらかのカウンセリングが必要かもしれません(笑)。当然ですけど出版社は悪い人たちで、ネットは良い人たちと考えているわけではありません。広告代理店やネット界隈の人達は、常に「次に話題に出来るもの」を探していてコロコロ変わっちゃいますよね。なので「そこで消費されないようにしないとな」とは考えています。また、IT系の人たちは場所や空間(漫画サイトやアプリ)を作ることはできますが、コンテンツ自体を作ることはできません。お店やお皿を作れるだけ。料理人ではない。有名人が監修してても閲覧数がないサイトや、閲覧数があっても「マネタイズの方法は未定」みたいなサイトが山ほどあります。漫画アプリやサイトが増えて漫画を描く場所は爆発的に増えましたが、作家側は気をつけて連載する場所を精査する力が必要です。(中略)人がお金を払うものにはある程度重みが必要なんじゃないかと思います。RT数やいいね数じゃなくてお金を出してくれた人が「いいものを買ったな、また買いたいな」と思ってくれることが大切だと考えてます。

と語っている。

私にできること

本も漫画も好きだから、今の私ができることは、きちんとお金を出して買うこと。

良かった本や漫画は、ブログやTwitterで「これいいよ」と発信すること。

とりあえずそれを続けていこうと思う。

(もし大富豪だったらパトロンもできたけど、大富豪でないからそれは無理w)