樹木希林さん
物の冥利を見極めて終わりたい
以前、樹木希林さんについてブログを書いたのだけど、そのとき調べた希林さんのインタビューで印象に残っている言葉がある。
「物の冥利を見極めて終わりたい」
石鹸は家じゅうで一個だけ
暮らしのおへそ vol.23 (私のカントリー別冊)に、「無欲になったら何が見えますか?」という希林さんのインタビューが掲載されている。
それを読むと、希林さんはいらなくなった端切れをモップの先につけて毎朝掃除。
石鹸は風呂場に1個あるだけで、食器はお湯と布で洗うそう。
人の家にあるひび割れている石鹸をもらって、おろし金でおろして洗濯に使うこともあるそう。
食器洗いも洗濯も、これでいいよな~。
私も真似したい。
有元葉子さんの「使いきる。」
使いきる。 有元葉子の整理術 衣・食・住・からだ・頭には、料理研究家の有元さんの「使いきる」が書かれている。
「見える」状態にする
何度でも繰り返して言いたいのですが、考えているだけでなく、「見える」状態にして、ちゃんと目で「見る」ことで、頭の中は整理されるんです。
私は20代で物を溜めこみ、30代で断捨離、40代の今は物を溜めこまずに生活している。
持ち物を減らして、自分の部屋のどこに何があるかは把握していると思っていたけど、これを読んで部屋を見直したら、意外と忘れているものがあった。
「見える」状態にしないと、存在を忘れて「使わない」状態になってしまう。
これは今後の私の課題。
自分の部屋の収納を「物を使いきる」状態にするために、「見える」状態に変える。
捨てられたゴミはどこへ行く?
洋服
いらないものが捨てられてゴミになると、そのあとどう処理されるのか。ゴミはどんなふうに燃やされるのか、燃やされないとしたらどうなるのか……。ちょっと考えてみましょう。それこそ、地球がどうなっていくのか、ということまで想像してみることが必要です。自分の家の中だけがきれいになっても、私たちは本当に幸せにはなれないのです。自分で出すゴミのしまつも、できるだけ自分でした。
これは以前「スローイングダウンファストファッション」を観た時も考えたテーマ。
最近は洋服を買う機会はめっきり減ってしまったけど、それは30代のときに「40代も着れる服」を意識して買っていたから。
値段もそれなりだったけど、品質が良いので長く着れる。
カバンも靴もお直しして持ち続けているけど、インナーや部屋着は安いファストファッションを利用している。
で、当たり前だけど安いからには理由があって、それらはプラスチックでできている上に、ワンシーズンで消耗して捨てるものが多い。
ファストファッションも儲けないといけないから、品質を落として毎シーズン買ってもらわないといけない。
でも世界中の人間がそんなことをしたら、地球はもたない。
私の家では今、母が自分の物や亡くなった家族の物を断捨離をしているのだけど、ひとまず亡くなった祖母の洋服は切って雑巾にしようと話した。
そして私自身は、買い替えの頻度が高いインナーと部屋着(私は家にいることが多く、猫も飼っているため消耗が激しい)の品質は天然素材を選ぼうと思う。
そして捨てる洋服は雑巾にして使いきる!
野菜くず
うちは親戚や母が趣味で畑で野菜と果物をたくさん育てているので、野菜くずは堆肥づくりへまわしている。
私も将来家の庭で野菜を育てようと考えているので、野菜くずを堆肥として利用し続けようと思う。
これ、精神的に落ち着く。
東京でひとり暮らしをしていた時、野菜くずを捨てるのがもったいないといつも思っていて、ベランダにコンポストを買おうか考えたこともあったくらい気になっていた。
頭を使って精一杯やる
与えられた条件の中で、頭を使って精一杯やること。それがとても大事だと思う。これは料理や住まいの話だけじゃなく、結局、全部同じなのです。家事にしろ、仕事にしろ、育児にしろ、人間関係にしろ、全部同じ。自分に与えられたものを大切にして、頭と心をよく使い、その環境なり縁なりを充分に使いきる。
「使わないなら捨てればいいや」と簡単に思っていたのだけど、これからは収納方法を見直して物を見える化し、「使いきる」を意識する。
捨てる前は「別の使い道がないか」と一度考える。
ものを買うことでも、ものを捨てることでもなく、自分の頭や体や時間を充分に「使いきる」ことで、暮らしは快適に豊かになるのだと思います。
自分も使いきる
「物を使いきる」お二人は、「自分も使いきる」と語っている。
ものたちが、充分に役目を果たし終わったと思えるように、そして、人間も充分生きて、自分を使い切ったと思えるように。それが私の目標ね。
自分もそうです。自分自身も使いきりたい。「充分使ったから、もういいや」とまわりにも思ってもらいたいし、自分自身も「充分に使いきった。はい、さようなら」と思える人生が理想です。そのためには、ちゃんと食べて、ちゃんと動いて、健康でいなければなりません。料理も家事も人生も大事なことは一緒。自分を使いきることです。
私はまだ「自分を使い切ろう」とまでは思えないけど、まず「物との付き合い方」から改めたい。
一生モノの知恵袋
一生モノの知恵袋 (主婦の友生活シリーズ)がおもしろい。
「捨てるところでもう一品」のレシピや、残り野菜でできる水栽培、小さくなった石鹸で作るクリームとか、メイクアイテムを長持ちさせるアイデアはやってみたい。