→ブルームバーグの『5Gが切り開く携帯電話の未来』の動画を見たのだけど、子どもの頃に観た近未来SF映画の世界がどんどん現実に起きているような感じで、ワクワクした。
私はITの世界に疎いので、図解入門業界研究 最新通信業界の動向とカラクリがよくわかる本[第4版]を読んで少しお勉強してみた。
移動通信の高速化はまだまだ進展する
最近よく聞く「5G」ってなに?
このGは「ジェネレーション」という意味で、モバイル通信の世代を表現する際に用いられる。
自動車電話で始まった携帯電話が第一世代(1G)へと進化し、第二世代(2G)、第三世代(3G)といったデジタル携帯電話へと進化した。
第三世代(3G)を超える世代として普及したのが「LTE」で、3Gと4Gを結ぶ位置付けからは3.9Gになるが、一般には「LTE=4G」と認識されている。
上記のブルームバーグの動画を見ると、第五世代(5G)の通信速度は4Gの約100倍!
(HD画質(高画質)の動画も数秒でダウンロードできる)
そして最大の特徴が「通信時間遅延の短縮」だそうだ。
これによって自動運転車は前後の車の位置を検知して、衝突を回避することができる。
医療の世界ではデータを瞬時に転送することで、遠隔操作で手術も可能になるといわれている。
5Gを実現させるためには
5Gで上記のことを実現するには、高密度なネットワークが必要となる。
それには基地局を増やせばいいという単純なことではないらしい。
5Gは既存の移動体用の周波数に加えてミリ波という高周波領域も活用する。
ミリ波は伝送量が多く到達距離が短いので、町中に専用アンテナが必要だそう。
(5Gのアンテナポートの数は、4Gの約10倍になる見込みだそう)
5Gの実用化の時期は?
アメリカでは推定7年、約2750億ドルのコストがかかり、大都市では来年2019年の実用化が見込まれている。
日本では東京オリンピックが開催される2020年に商用化を目指している。
中国と5G一部周波数帯共有?
いやぁ~、これは絶対止めてほしいな。
日本の移動通信市場
日本の移動通信市場はNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが三強。
移動系通信の契約数のシェアは拮抗した状態が続いている。
政府が後押しするMVNO
MVNOとは仮想移動通信事業者のことで、自ら通信設備を所有せず、設備を借り受けた上で移動通信サービスを提供する事業者のこと。
上記に挙げたNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクはMNO(Mobile Network Operatorの略)と呼ばれ、この三社による寡占を切り崩すために総務省はMVNOの市場参入を促進している。
話は逸れるが、「情報」「通信」は大きな武器となる。
どこか一つに力を大きく与えるのは国から見たらとても危険なことだと思う。
関連記事
MVNOがMNOの純増数を上回る
2015年よりMVNOがMNOの純増数を上回る。
総務省が発表しているデータを見ると、SIMカード型の事業者別シェアは楽天が最も高いそう。
私は1年半前にソフトバンクからマイネオに乗り換えた。
(マイネオは関西電力グループの1つ)
毎月の電話代、月に1万円以上安くなって大助かり。
回線使用料はドコモが一番安い
MVNOはNTTドコモ、au、ソフトバンクから通信設備を借り受けて移動通信サービスを行います。ただし、三社の回線使用料にはかなり大きな差があります。16年度適用分を見ると、10Mビット毎秒当たりの月額料金は、NTTドコモが67万4,818円、auが85万8,335円(ドコモの1.27倍)、ソフトバンクが94万8,803円(同1.41倍)です。格安SIMを提供するMVNOは低コストが至上命題です。他者より価格の安いNTTドコモが選ばれるのは当然のことでしょう。またMVNOの契約者の純増がMNOを上回る傾向にあります。その多くのMVNOがNTTドコモの回線を借りているとすると、結果としてNTTドコモの回線を使用する契約者が増加します。
格安SIM(MVNO)の契約者が増えても、結局最初に通信網を整備したNTTドコモが勝者であるのは変わりないのね。
クラウドのトップランナー「アマゾン」
現在、クラウド・コンピューティングのサービスで先頭グループを疾走するのがアマゾンです。クラウド・コンピューティングとアマゾンの結び付きは一見意外なように思えるかもしれません。しかし、筋道を立てて考えると、アマゾンがクラウド・サービスを提供するのは極めて理にかなっています。そもそもアマゾンが提供しているeコマースでは、利用者が希望する商品情報の提供、購入、支払い、履歴管理、バックヤード処理、広告・推奨サービスなど多様なサービスを、ネット上のどこかにあるサーバーで提供しています。
アマゾンはIT業界のインフラを作り上げたのだから、最強だよな~。
大企業のみならず、アメリカCIAまで採用しているとはオドロキ!
IoT実現のキー・テクノロジーLPWA
→IoTに関しては、こちらのサイトの説明がわかりやすい。
あらゆるモノにセンサーと通信機能が加わって社会生活を効率化していくには、先に挙げた5Gの通信網も必要だけど、LPWAと呼ばれる通信技術も大事なんだそう。
IoTを実現しようとした場合、従来ボトルネックとなっていたのが通信ネットワークです。ところが近年、通信速度は低速ながら、価格が安く、省電力で、しかも長距離通信が可能な通信技術が台頭してきました。このような通信技術を総じてLPWAと呼びます。
通信速度は遅くても、バッテリーが長持ちする通信網は、公共設備の修繕機会の計測や電力メーターの検針などに向いているよう。
人の作業が機械に置き換わる技術は着々と進んでいる。
10年後の世界はどう変わっているんだろう?