【書評】『ニュースのなぜ?は世界史に学べ』がとてもわかりやすい

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ニュースの“なぜ?"は世界史に学べ 日本人が知らない100の疑問 (SB新書)ニュースの"なぜ?"は世界史に学べ 2 日本人が知らない101の疑問 (SB新書)を読んだ。

学生の頃はろくに勉強もせず、社会人になってもニュースも新聞も読まず芸能人のゴシップに夢中だった私。

世界情勢に興味を持ったのはイギリスがEU離脱の是非を問う国民投票を行った時のこと。

世界はこの件についてどう考えているのだろう?とふと疑問に思った私はワールドニュースを見てみたのだけど、この時に「ガーン」と思った。

私は世界のことをなんにも知らずに生きていたのか」と唖然とした。

大袈裟ではなく心から思った。

これからは社会情勢や政治のニュースにもきちんと目を向けようと思い立つも、日本のマスコミは偏向報道ばかりで参考にならない。

それならば海外のニュースに目を向けようとCNNとBBCを契約するも、こちらも日本に負けず劣らずの偏向報道。

世界のマスコミは基本リベラル。

そんなことをアラフォーで知るという、平和な日本で頭がお花畑で生きてきた私。

SNSでは何か発言すればすぐパヨクだのネトウヨだの罵り合いが行われる昨今だけど、私は経済が繁栄して安全に生活できる国に住みたい。

私は日本に生まれたこと、安全に暮らせることに感謝しているが、そう言うとネトウヨなどと言われてしまうのだろう。

(→ホントこれなんだよね) 

とにかくマスコミは嘘の報道や偏向報道はやめて(左も右も寄らない)客観的な事実を報じてほしいのと、野党はちゃんと政策で与党に挑んで欲しい。

どうしてそれができないのか疑問だったのだけど、これらの疑問も含めてこの本は今の世界情勢や日本の状況をわかりやすく教えてくれる。

(ちなみにニュースの“なぜ?"は世界史に学べ 日本人が知らない100の疑問 (SB新書)はオバマ時代、ニュースの"なぜ?"は世界史に学べ 2 日本人が知らない101の疑問 (SB新書)はトランプ時代に出版されているのだけど、両方読んで損はない。)

ここからはこの本を読んで思ったことや学んだことを箇条書き

  • 中東の混乱の責任はイギリス、フランス、アメリカにある。
  • それにしても中東問題は複雑。(IS、イスラム原理主義、アラブ人、シリア人、クルド人、親欧米派、スンニ派、シーア派等々)
  • 歴史を知っておくと、あんた(国)に言われる筋合いはないと思える。
  • 民族、宗教、文化の違う者同士が同じ場所に住む難しさよ。1つ1つは小さくても、不満は積み重なると爆発して争いになる。
  • 中国に投資しているアメリカ金融資本会社はメディアと結託してフェイクニュースを流す。
  • アメリカに渡る前のユダヤ人の多くが住んでいたのがロシア帝国。
  • 日本でも多く出回っているユダヤの陰謀本の元ネタは「シオンの議定書」。
  • アメリカと中国の弱肉強食の世界には住みたくない。
  • 日本もアメリカも大手メディアからしか情報を得られない高齢者は偏向報道にダマされる。

ネットの普及でマスメディアの力は今後、衰えていきますが、ネットで情報を得られない世代には、マスメディアの影響力はなお圧倒的なのです。今は、マスメディア全盛時代の最後の10年間だと思います。

(引用  ニュースの"なぜ?"は世界史に学べ 2 日本人が知らない101の疑問 (SB新書)

  • 中立国は平和なイメージがあるが実際は莫大な軍事費を使って徴兵制を導入している。独立を保ったまま中立するにはそれ相応のコストがかかる。
  • 爆買いしている中国人観光客は共産党幹部の関係者が多く、中国では超エリートの高学歴層。中国ではマナーを身につけた階級。庶民階級のマナーレベルはもっとひどい。(銀座や空港で見掛けた中国人観光客のマナーは相当ひどかったけど、あれがマナーを身につけた階級だなんて信じられん)
  • 沖縄の現実が大手メディアで報道されないのは「日中記者交換協定」のせい。(中国に派遣された新聞社やテレビ局の特派員が取材活動をする条件として「日中友好に反する歩道はない」という規定)
  • 中国の反日活動は中国国民の不満を回避するため、韓国の反日活動は中国に媚びるための活動。(「従軍慰安婦問題」は中国に対する求愛)

(→このイラストわかりやすいw)