【書評】カープファン必読、新井貴浩の『赤い心』

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ついに明後日、下克上を果したソフトバンクとの日本シリーズが始まるカープ。

広島生まれの私は、高校生の頃にカープのファンになり、かれこれ20年以上応援している。

東京でひとり暮らしをしていた頃も、年に1回は神宮に応援に行った。

当時のカープは弱くて、お客さんもほとんどいないので、当日券を余裕で買えたのだけど、近年のカープ人気は凄くて、今回の日本シリーズのチケットは手に入らなかった。

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今思うと、2016年の日本シリーズの応援に行けたのは良い思い出。

今年は西日本豪雨の影響で、7・8月に行こうと取っていた試合のチケットも、電車が動かず結局人に譲った。

(譲った友達のお子さんや知り合いのお孫さんは、とても喜んだとのことで、それはそれでよかったのだけど) 

新井選手の現役姿を見るのは、今回の日本シリーズで最後。

赤い心を読むと、体の限界はとっくに超えていただろうけど、気持ちだけでなんとか繋ぎとめていたのがよくわかった。

この本が出版されたのが2年前の2016年。

若い選手の成長にとても期待していることが記されているが、この年からカープはセ・リーグ3連覇を果たし、今年は日本一がかかっている。

若い選手が見事に育ちつつあるカープ。

(FAで出て行くことがあれば、それはそれで仕方のないこと)

生きているうちにカープの日本一が見れたら、私は幸せ。

140試合という長いシーズンでは、打てない時期は必ずある。そんな中で、打てば神様のように崇められるが、打てなければ、まるで犯罪者のように扱われてしまう。その経験の中で、僕は「忍耐」ということを学んだ。