弱いメンタルに劇的に効く アスリートの言葉――スポーツメンタルコーチが教える“逆境”の乗り越え方を読んだ。
この本がとても良かった。
結果を受け止めるのにふさわしい心の器
タイガー・ウッズさんは、ライバルがパターを入れれば自分の負けが決まるシーンで、「入れ!」と願うそうです。負けたら終わりなのに、ふつうは「入れ!」なんて思えません。私はこの逸話を耳にしたとき、彼はやはりトップレベルの選手なのだと思いました。勝つことよりも、よりハイレベルな戦いをすることが、彼にとっての理想の姿だったのかもしれません。
先日奇跡の大復活を遂げたタイガー・ウッズ。
最近の記事を読むと、技術のみならず、人間的な成長があったと書かれていた。
そして最近では、以前よりもきちんとファンたちにサインをするようになり、私も現場で会うと、笑顔で挨拶してくれる。こないだは、自ら手を差し出し、ガッツリと握手をしてくれた。つい最近では、マスターズの大会前日に行われた「全米記者協会の授賞式」で彼とは接触があったが、試合直前とはいえピリピリした様子もなく、笑顔で挨拶してくれた。以前の、人を寄せ付けない怖いタイガーとは違ってきたのである。これも、サムとチャーリーという二人の子供の父親となり、空白の11年間でいろいろなことを経験したことが大きいと思う。いろいろな人間に出会うことでタイガー自身が人間的に成長した証と言えよう。
(引用 わずか4年前、タイガーは練習場でシャンクを連発していた。「空白の11年」を乗り越えてつかんだ“変化と成長”(みんなのゴルフダイジェスト) - Yahoo!ニュース)
この本の著者であるスポーツメンタルコーチの鈴木さんは、結果を出そう出そうと思っていても、それにともなったメンタルを備えていなければ結果は生まれないと語っている。
結果とは、努力して手に入れた感覚ではなく、気づいたら手に入っていた感覚に近いはずと。
結果を残してきた選手は、なぜか「結果」よりも「成長」に目を向けていることが多く、「結果を求めるより、結果を出すためにどうしたらいいのか?」を考えている、すなわち目の前の一つひとつのことを大切にしているのだそう。
「負」に対する捉え方
多くの選手はどん底なんて経験したくないものです。しかし、一流の選手になればなるほど、どん底が与えてくれるメリットを知っているのです。私が一流アスリートたちの発言を調べて特に強く感じるのが精神的な強さもさておき、「負」に対する捉え方がふつうの人とは違うことです。
すべての感情に自分を成長させるための意味があると鈴木さんは言う。
以前読んだ本にもあったが、失敗からいかに学ぶか。
そこが大きなターニングポイントになる。
どん底に落ちたままでいるのか。
はたまたピンチをチャンスに変えるのか。
全ては自分の考え方次第。
弱みは強み
弱みは強みでもあり、伸びしろでもあると思って日々を過ごすことで自分自身の成長につながるものです。「灯台下暗し」という言葉のとおり、大切な学びとは近くにあるものです。私たちはいつも新しい知識を欲しがりますが、自分自身をしっかりと深く知ることで自分の成長のチャンスはたくさん隠れているものだと思っています。
自分の弱みは別の視点から見れば強みにもなる。
それには狭い視野でなく、あらゆる視点から物事を見れるようになることだ。
世界は広いのだ。
自分に忠実に生きる
『死ぬ瞬間の5つの後悔』(ブロニー・ウェア著、仁木めぐみ訳、新潮社)という本の中に、「他人の期待ではなく、自分に忠実に生きる勇気を持てればよかった」という言葉が出てきます。
私は死ぬ時にできるだけ後悔したくないので、30代後半からは世間や自分の周りの人の意見でなく、自分の考えだけで生きている。
専門的な分野に関しては相談や指示を仰いだり、いろんな本を読んで調べたりするが、基本人に相談することはせず、全て「自分で行動して考える」を基本としている。
その分責任もあるし、他人や社会のせいにはできないが、幸せだ。