紀元前に生きた人も、現代人の私たちと同じようなことを望み、同じようなことで悩んでいたことが見えてきます。人間は、いつの時代も同じ悩みのまわりを回りつづけているのです。3000年も前から人類が今と同じような悩みを抱えていたということは、同じだけの長い年月をかけて、数多くの賢人がこれらを克服しようと考えてきたということでもあります。
紀元前に書かれたと思われる粘土版の文字を解読すると、現代の私たちが抱えるような不満、悩み、苦しみが書かれていたのだそう。
どんなに文明が発達しようと、便利な世の中になろうと、人間が抱える悩みの本質は変わらないのだ。
将来、食べていけるか不安
どうすれば「将来食べていけるだろうか」という心配を払拭することができるのでしょうか。それには「将来の目的や計画をいったん忘れ、今この瞬間のやりたいこと、やるべきことに熱中せよ」というのがアリストレスです。
将来の不安を感じる暇もないほどに、熱中することがあるのは幸せなこと。
今の私はゲームにハマっているので、余計なことを考えなくなった。
仕事嫌だなとか、人間関係で疲れている人は、何か熱中できるものが見つけるといいだろう。
頭も切り替えられるし、熱中しているうちはくだらないことに思考を持っていかれない。
無欲にプロセスの作業を楽しむ。手抜きをせずに、一生懸命楽しみきるという人にこそ、高いーー時には最高のーーパフォーマンスが生まれ、自然と結果がついてくるのです。いい結果とはプロセスを楽しんだおつりのようなものです。
この本には他にも時間がない、お金持ちになりたい、他人から認められたい、やりたいことがない、人生がつらい、などのテーマに沿って過去の哲学者たちの言葉を用いたアドバイスがあるが、私が抱えるであろう悩みの解決は、
「とにかく目の前のことを集中して過程を楽しもう」
が共通している。
不安に陥りそうなときは、「目の前のことに集中する、自分の好きなことに時間を使って不安な思考から頭を切り離す時間を持つ」を意識しよう。