【書評】ヤバい集中力ー1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45ー

鈴木祐さんのヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45が良かったので備忘録として気になるところをまとめておく。

人生の成功にもっとも必要なのは、頭の良さではなく「誠実性」である

(引用 ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45

ここでいう「誠実性」とは目先の欲望に負けず大事なことにコツコツ取り組める能力のこと。

この本で鈴木祐さんは「獣」「調教師」というワードを使って脳や集中力についてわかりやすく説明している。

 獣と調教師

→衝動、辺縁系(人類の進化において初期にできたエリア。食事やセックスなどの本能的な欲望をコントロール)

調教師→理性、前頭前皮質(人類の進化において後のほうで誕生したシステム。複雑な計算や問題解決が得意)

獣の3つの特性

  1. 難しいものを嫌う
  2. あらゆる刺激に反応する
  3. パワーが強い

獣が難しさを嫌うのはエネルギーの浪費をふせぐため。

私たちの祖先が進化した原始の世界では、いかにエネルギーを効率よく使うかで生死を分けたため、可能な限りエネルギーを保存するようにできている。(脳はめちゃくちゃエネルギー消費する)

獣のパワーは原始の環境に最適化されているので、できるだけ大量の食べ物を手に入れ、パートナーと子孫を残し、病気やケガのリスクを防げる者ほど適応したので、視覚・嗅覚・聴覚・触覚・味覚などの五感に訴えるものに対して優先して意識を向けるように進化。

獣は秒間1100万もの情報を処理して瞬時に体を乗っ取るパワーを持つ。

調教師の3つの特性

  1. 論理性を武器に使う
  2. エネルギー消費量が多い
  3. パワーが弱い

獣は情報を並列処理するのに対し、調教師は直列処理しかできない。(ひとつの情報を順々に考えていくのが大きな特徴)

そのため調教師の反応はどうしても遅くなる。

獣の働きは低コストでほとんど思考力に負担をかけないが、調教師は脳のシステムに多大な負荷を与え、その分多くのエネルギーを消費する。

調教師の働きは脳のワーキングメモリーに大きく依存する。

調教師が獣に勝つのは不可能だが、獣を導けば莫大なパワーが得られるとのこと。

上記のことをふまえ、今日は自分が試してみようと思うところをまとめておく。

 

カフェイン最強

獣とうまくつきあうにはまず「腹ごしらえ」が大事で、獣に正しくエサを与えるのが集中力アップの基礎になる。

カフェインのメリットが以下

  • 150~200mgのカフェインを飲むと約30分で疲労感がやわらぎ、注意力の持続時間が向上
  • カフェインの集中力アップ効果は、ベースラインから5%前後

※注意点;一度にカフェイン400mg以上飲まないこと。

これは実践中。

地中海食

地中海食を徹底するほど脳機能が改善し、ワーキングメモリー、注意の持続力、セルフコントロール能力などが向上する。(効果は国籍、性別、年齢問わず)

この本にあった目安量は赤ワイン以外実践できていたので、今までの食事を継続していく。

脳に悪い7つのフードカテゴリーとして、

  • バターとマーガリン
  • お菓子・スナック類
  • 赤肉・加工肉
  • チーズ
  • 揚げ物
  • ファストフード
  • 外食

こちらはチーズ以外は止めたので大丈夫かな。

完全に止める必要はなく、量に上限設けましょうって感じ。

儀式の効果

なんらかの明確なルールにもとづいてひたすら同じことをくり返すのが「儀式」の特徴。

科学の世界において「儀式」にまとまった定義はないが、心理学の世界では「厳格さ」と「反復」という2つの特徴を持つあらかじめ決められたプロトコルという意味でとらえられている。

目標に対する直接的な影響があるかないかは関係がなく、決まったプロトコルの反復があれば「儀式」と判断され、人間のセルフコントロールや認知機能を高める働きがあるそう。

私たちの祖先が暮らした数十万年前の環境は不確実性に満ちた世界で、先行きが見えない状況を生き抜くために原始の人類はシンプルな指標「反復」に目をつける。

同じ時期に同じ場所で実のなる木、特定のエリアを一定の周期で回遊する動物、特定の季節にパンデミックをくり返す感染症。

不確定性が高い環境で、同じタイミングで何度も目の前に現れる事象に注目し、より

正確な予測を立てられた者だけが生き残れた原始の世界。

その結果、獣の内部に「反復」に強く反応するセンサーが備わる。

現代人には「反復」は善にも悪(プロパガンダ、フェイクニュースetc)にもなりうるため、内容を見定めて上手に自分を洗脳していくことが重要になる。

マイ儀式づくりの2条件

  1. この動作をしたら大事な作業に取り組むと決めておく
  2. 決めた手順を何度も繰り返す

正しい儀式を作るには「記録」も大事。

アップルウォッチを購入して運動のデータを記録できるようになったので、健康のために続けていこう。

ちなみにゴールまでに進捗状況を記録するときは、変えたい行動だけを記録する、結果を出したいときは結果への過程だけを記録すると良いそう。

 

鈴木祐さんの本はわかりやすくておもしろい。

どうしてそうなるかの前段がわかりやすいので、実践法が頭にスッと入ってくる。